Japanese
English
特集 ジェンダーをめぐる諸課題を理解する
精神科臨床のさまざまな場面における性的マイノリティ
Sexal Minorities in Various Clinical Psychiatric Settings
林 直樹
1,2
Naoki Hayashi
1,2
1一般財団法人精神医学研究所附属東京武蔵野病院
2しらかば診療所
1Tokyo Musahino Hospital, Tokyo, Japan
2Shirakaba Clinic
キーワード:
性的マイノリティ
,
sexual minority
,
LGBTQ+
,
性的指向
,
sexual orientation
,
性自認
,
gender identity
,
性別違和
,
gender dysphoria
Keyword:
性的マイノリティ
,
sexual minority
,
LGBTQ+
,
性的指向
,
sexual orientation
,
性自認
,
gender identity
,
性別違和
,
gender dysphoria
pp.1096-1102
発行日 2022年8月15日
Published Date 2022/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206715
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
抄録 この10数年,さまざまな形で性的マイノリティ(LGBTQ+)の人たちを目にするようになった。自治体による「同性パートナーシップ」制度の広がりや海外での同性婚の法制化,学校での性的マイノリティの児童・生徒への対応の変化,あるいはマスメディアやSNSなどを通じてより等身大の性的マイノリティの姿が伝わるようになったことなどが背景にあるが,それに伴い一般の精神科医療・心理臨床などの現場にも,すでに多くの性的マイノリティが援助を求めて,現れてきている。筆者はこれまで性的マイノリティを対象とした電話相談と診療所,そして都市部にある一般の精神科病院などで,性的マイノリティの人と出会い,治療や支援をしてきた。それらの経験から,性的マイノリティの支援にかかわる時に,心にとどめておいたほうがよいことなどを,ケースを通して提示した。
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.