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特集 医療スタッフが知っておきたい性的マイノリティと医療
性的マイノリティ当事者が受診を躊躇しない外来づくり
Clinics where sexual minority parties do not hesitate to visit
江口 珠美
1
Tamami EGUCHI
1
1岡山大学大学院保健学研究科中塚研究室
キーワード:
性的マイノリティ
,
医療施設
,
受診
,
躊躇
Keyword:
性的マイノリティ
,
医療施設
,
受診
,
躊躇
pp.278-282
発行日 2021年10月23日
Published Date 2021/10/23
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27904278
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性的マイノリティ当事者は,医療施設であっても,自身のセクシュアリティを積極的に伝えようとはしない.これは健康上のリスクにつながる場合がある.トランスジェンダー当事者は,その固有の事情により医療施設の受診自体を避けることもある.性的マイノリティ当事者が医療施設を受診することにはさまざまな困難や課題がある.これに加えて,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大により,多くの性的マイノリティ当事者はさらなる困難を抱えている.ホルモン療法や性別適合手術など医療との接点が多いトランスジェンダー当事者は,LGB当事者より大きな影響を受けた.家族や周りの人にセクシュアリティを気づかれることを懸念する当事者も多く,メンタルヘルスの状況が大きく悪化していると推測される.性的マイノリティ当事者が医療施設の受診を躊躇する理由はさまざまであるが,医療スタッフの対応で克服できるものもある.過剰に気を遣う必要はないが,合理的配慮をするべきである.
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