連載 臨床教育学 わからないこととの出会い・7【最終回】
物語としての自己─わかり合えない他者と共に生きる
遠藤 野ゆり
1
1法政大学キャリアデザイン学部
pp.564-569
発行日 2016年7月25日
Published Date 2016/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200543
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
前回は,私たちのわかり合えなさが,五感や認知といった身体的なレベルの違いに由来することを考えました。「相手の立場に立って考えてみる」だけでは乗り越えられない根本的な違いと,それゆえのわかり合えなさ。だとしたら,私たちは自分を,他者を,どのように理解し,どのようにかかわりながら生きてゆけばよいのでしょうか。このことを考えるために,最終回の今回は,「物語としての自己」を考えてみたいと思います。
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.