焦点 第105回看護師国家試験を振り返って
実践での判断を問うものが一層増える傾向
上間 ゆき子
1
1慈恵看護専門学校
pp.534-539
発行日 2016年7月25日
Published Date 2016/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200536
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第105回国家試験結果の概要
厚生労働省は,2016(平成28)年2月14日(日)に実施された第105回看護師国家試験について,3月25日(金)に合格発表を行った1)。
今年度の合格基準は,必修問題は1問採点除外があり40点以上/49点,一般問題と状況設定問題は採点除外問題2問と「設問文が不明瞭で複数の選択肢が正解と考えられるため」との理由で1問が複数選択肢を正解として採点することとなったため151点以上/247点,この2つを満たす者が合格とされた(表1)。今年度の受験者総数は6万2154名で過去最高となったが,合格者はそのうちの5万5585名で合格率は89.4%と前年を下回る結果となった。合格率が90%台を切ったのは2年ぶりで,ここ10年間では88.8%の合格率であった2013(平成25)年の第102回に次ぐ低い合格率であった。
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