特集 論理的に話そう!
扉
pp.495
発行日 2016年7月25日
Published Date 2016/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200527
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「もっと論理的に考えたらどうだ」「論理的に考えたらこうなる」。このように言われたり,言ったりしたことがある人は少なくないでしょう。実は,ここには「論理的」という言葉に対する大きな誤解が潜んでいます。実際は,「論理的に考える」のではなく,いったん考えたことを振り返った後「論理的に整理する」のです。これが大事なポイントです。同様に,看護教員が講義,会議,学会などで求められる,「論理的に話す」ということも,「論理的に考えを整理してから話す」という意味になります。
今回の特集は,「論理的」という言葉の誤解を解いたうえで,いかにすれば論理的に話すようになれるのか,その思考過程や具体的な方策を,読者の皆さんに提供すべく組まれたものです。そもそも「論理的」とはどういうことなのかという解説をふまえて,普段の生活のなかでの「非論理的」な会話や話し合いの実際例などをみることにより,論理的に話すための学びのきっかけをつかんでいただければと考えています。
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