特集 「看護研究」で実践力を鍛える
看護基礎教育における「看護研究」の教育活動とケーススタディの進め方
三島 真由美
1
,
渡辺 英子
2
1広島県看護学校看護職代表者会議
2広島県立三次看護専門学校 第一看護学科
pp.852-857
発行日 2015年9月25日
Published Date 2015/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200316
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「広島県看護学校研究発表会」の58年間の継承
三島真由美 広島県看護学校看護職代表者会議
はじめに
看護専門職にとって,「看護研究」は今や自己研鑽の1つとされているが,「難しい」「時間がかかる」という印象をいだきやすく,完成させるためには多くの時間や努力が必要となるため,取り組むことに躊躇することもある。
広島県内の看護師学校養成所(以下,「看護学校」)では,各校共,看護研究に関する科目を設けて,看護研究の必要性,看護研究の意義,研究的態度などを教授し,ケーススタディに取り組み,発表までのプロセスを体験させるとともに,その集大成として毎年「広島県看護学校研究発表会(以下,「本発表会」)を開催し,将来,看護研究に取り組む態度を育成している。県内には看護師3年課程,2年課程および高等学校・専攻科(5年一貫)の12の看護学校があり,持ち回りで本研究発表会の運営を担当している。担当校は,学生と教員が協力して運営し,現在まで58回にわたって継承されている。
本発表会を通して,研究に取り組む態度,発表すること,聞くことを通して教育成果を実感しているので紹介する。
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