連載 専任教員養成講習会におけるeラーニング活用後の報告・2
福岡県専任教員養成講習会におけるeラーニング導入の取り組み
森松 薫
1,2
,
大内田 由香
3
1福岡県糸島保健福祉事務所
2前福岡県保健医療介護部
3福岡県保健医療介護部
pp.528-531
発行日 2014年6月25日
Published Date 2014/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102731
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福岡県の看護教育の現状と課題
2013(平成25)年4月現在,福岡県内には看護師等養成所38校50課程(3年課程18,2年課程13,准看護師課程16,助産課程3)と看護系大学11校,5年一貫校9校があり,多岐にわたる看護教育が行われている。このようななか,本県では1970(昭和45)年から看護教員養成講習会(専任教員養成講習会)を毎年開催し,これまで2032名を養成してきた。しかし,専任教員養成講習会の未受講者は,毎年全専任教員の1割を超えており,未受講者対策は,まだ十分とはいえない現状である。
2009(平成21)年度から実施している看護教員継続研修事業や毎年実施している専任教員養成講習会において,受講生から「看護教員の研修の機会が少ない」「看護教育の知識や技能がないまま教育を行っている」などの実態を聞くと同時に,養成所における看護教育の質や研修体制にバラつきがあることを痛感した。また,教育の質の向上には,看護教員の専任教員養成講習会未受講者をなくすことが重要であることを改めて認識した。
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