特集 これからの看護教員養成─講習会ガイドライン活用と発展
『専任教員養成講習会及び教務主任養成講習会ガイドライン』解説―教育課程に焦点を当てて
石川 倫子
1
1東京医療保健大学東が丘看護学部看護学科
pp.100-107
発行日 2011年2月25日
Published Date 2011/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101672
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はじめに
医療システムの変革期における質の高い看護実践者の育成への要請に相俟って,基盤である看護基礎教育を担う看護教員の資質の向上は喫緊の課題といえる。今般の『専任教員養成講習会及び教務主任養成講習会ガイドライン』(以下,ガイドライン)の作成背景には,「看護基礎教育のあり方に関する懇談会の論点整理」〔(2008(平成20)年7月〕で,看護基礎教育の充実に向けた方策の一環としての「看護教員の質及び量の確保」の要請がある。「看護の質の向上と確保に関する検討会」中間とりまとめ〔2009(平成21)年3月〕では,看護教員の専門性を高めるための看護教員の継続教育や,看護教員が臨床現場で実践能力を維持・向上するための機会の確保などが必要であることが示された。これを受けての「今後の看護教員のあり方に関する検討会」では,看護教員の資質・能力の維持・向上の現状から,看護教員養成と継続教育の推進,看護実践能力の維持・向上についての課題が検討された。
本稿では,ガイドライン作成に携わった立場から,専任教員養成講習会ガイドラインの教育課程に焦点を当て,意図した考え方を解説したい。
教育課程では,専任教員に必要な能力と教育目標,卒業時到達目標とその考え方,主な教育内容の改正点等について述べる。
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