特別論考
安定・不安定に関するEBN
平田 雅子
1
1神戸市看護大学短期大学部
pp.58-67
発行日 2004年1月25日
Published Date 2004/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200150
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Ⅰ.安定の条件
安定・不安定を論じるとき,重心の知識は不可欠である.
しかし,重心の明確な説明を省いている本が多いので,間違いや勘違いが生じ,さらに,それが独り歩きする場合もあって,例えば,体位の変化に伴う重心の位置の変化における勘違い,重心が低ければ安定であるという考え方,相手とできれば重心を一致させたほうがよいという考え方…などが,多くの書籍に散見される.
これらは,重心の正しい知識とトルクの知識があれば解明できるので,看護の立場にできるだけ密着させながら述べたい.
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