焦点
大きな世界で看護から学んだものを生かす—ファシリテーターとして,コーディネーターとして
工藤 芙美子
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1NGOシェア
pp.29-33
発行日 2004年1月25日
Published Date 2004/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200143
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今をどう生きるか
東アフリカにある小さな国マラウイ,私か憧れたアフリカの小国は空から見ると真っ暗だった.小学1年生のときに野口英世の映画を見た.それ以来,私の中に“アフリカ”と“命をかける”がキーワードのように残った.障害をもちながらも医師をめざした野口英世.黄熱病を研究し,そしてその黄熱病で死んでいった彼の人生に心を強く動かされ,子供なからに私は「命をかけるような仕事をしたい」,「アフリカに行きたい」と思ったのだ.この時,父を亡くしていた私は,毎日死ぬ夢ばかり見ていた.
それから23年後,青年海外協力隊で私の夢は実現した.そして,死ではなく「今をどう生きるか」が私の目標になっていた.
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