今月の主題 狭心症—日常臨床へのExpertise
狭心症の治療
分類別の診断と治療法
安定狭心症・不安定狭心症
三須 一彦
1
,
住吉 徹哉
1
1榊原記念病院循環器内科
pp.624-627
発行日 1998年4月10日
Published Date 1998/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909301
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ポイント
●狭心症治療の目的は,症状の除去・予防により質の高い日常生活を保つことと,心筋梗塞の発症や心不全を予防し生命予後を改善することである.
●狭心症が疑われた場合,まず臨床症状と病歴から安定狭心症か不安定狭心症かを区別する必要がある.
●不安定狭心症の治療の原則は入院安静であり,特に心筋梗塞発症の危険性が高い高リスク群は専門施設における管理が必要である.
●不安定狭心症に対する経カテーテル治療は,薬物療法により安定化した後に行うことが望ましいが,最近では,可能ならば早期に行う早期侵襲的戦略が心事故発生率の低下に有効との報告もある.
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