カラーグラフ 冠動脈造影所見と組織像の対比・3
不安定狭心症
堀江 俊伸
1
1東京女子医科大学・循環器内科
pp.482-484
発行日 1989年3月10日
Published Date 1989/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222371
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冠動脈造影上Type II偏心性狭窄を示した不安定狭 心症
症例1 65歳,男
主 訴 胸痛
現病歴 10月初旬より朝出勤時に5分程度歩行すると胸部圧迫感が出現し,安静により症状は軽快していた.近医を受診し,狭心症の診断により亜硝酸薬の投与をうけていた.11月20日起床時に胸痛が出現し,同様の発作が毎朝続いたので11月29日当院外来を受診し,不安定狭心症の診断により精査目的で入院した.
12月10日冠動脈造影を施行し,左冠動脈主幹部(Seg.5)に壁の不整を示すType II偏心性狭窄を認めた(図1A).発作の回数も増加していることから,12月18日冠動脈バイパス手術を施行した.回復室に帰室時,急に血圧低下,心室細動を起こし,手術19時間後に永眠した.
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