連載 卒業前の看護実践能力育成への取り組み 愛知県立大学看護学部「看護の統合と実践」検討プロジェクト・5
─分野別演習の指導計画と実施状況─母性看護学:切迫早産で緊急入院した妊婦の事例を用いた演習
大林 陽子
1
,
緒方 京
1
,
神谷 摂子
1
1愛知県立大学看護学部母性看護学
pp.76-81
発行日 2015年1月25日
Published Date 2015/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200085
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はじめに
愛知県立大学看護学部における「看護の統合と実践」科目の指導目標は「1.卒業前の看護実践能力を確認するとともに,定着を図ることができる。2.看護の総合的能力を高め,専門分野への動機づけを図ることができる」である。
看護の総合的能力を高め専門分野への動機づけを図る方法として,基礎看護学分野以外の母性看護学,小児看護学,成人看護学・慢性期,成人看護学・急性期,精神看護学,老年看護学,在宅看護学,看護管理学の8つの看護学専門分野が総合的能力を高めることができる事例を作成し学内演習を実施した。対象を全体的・総合的に捉え科学的問題解決能力を高めるために「フィジカル・アセスメント」「生活援助技術又は診療援助技術」「リスクマネジメント」「コミュニケーション能力・チーム力」の学習内容を抽出し,その学習内容を意識した学内演習を実施した。今回から分野別演習の実施方法について紹介する。
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