特集 ピアの力を信じよう 学生同士で教え合うしくみの活用
5年一貫看護師養成課程におけるピアの力を活かした取り組み
難波 寛子
1
1加茂暁星高等学校衛生看護科
pp.374-381
発行日 2014年5月25日
Published Date 2014/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102694
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教務室にやってきた1年生─「はじめに」に代えて
ある日,教務室を訪れたA子(1年生)は,「先生……,私……,看護科がこんなに大変だと思わなかった……」と話し始めた。その話を聞きながら,「先輩たちもみんな悩みながらやってきたんだよ」と話すと,彼女は「B子先輩(5年生),すごいですよね。私,B子先輩のようになれる気がしなくて……」と続ける。そこで「B子さんも高校生のときはいろいろあったよ。B子さんに話を聞いてもらったらどう?」と提案し,A子とB子が話をできる場を設定した。A子は心のなかに溜まっていたさまざまな思いを涙ながらにB子に話し,B子はA子の話を黙って聞いていた。その後,A子は「がんばります」と言って帰っていった。
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