連載 ひろがる災害医療と看護 身につけるべき知識とスキル・1【新連載】
連載を始めるにあたって
小井土 雄一
1
,
石井 美恵子
2
1国立病院機構災害医療センター臨床研究部
2北里大学医学部看護学科
pp.836-837
発行日 2013年9月25日
Published Date 2013/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102512
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災害医療と看護を改めて見つめ直す
東日本大震災(以下,3.11)から2年半が過ぎようとしているが,われわれは今この2年半で何ができて,何ができていないのかを考える必要がある。
3.11において行われた災害医療に関しては,さまざまな学会や検討会で論議され,その課題と対応策が示されてきた。厚生労働省においても,「災害医療等のあり方に関する検討会」がもたれて2011(平成23)年10月に報告書が提出され,災害拠点病院,DMAT,中長期における医療提供体制に関して,今後の課題と対応策が示された。また,2012(平成24)年3月には,厚生労働省医政局長通知「災害時における医療体制の充実強化について」において,具体的な今後の9つの目標が示された。これらにより,3.11の課題と対応策は大方出揃い,今後はこれらをいかに具現化していくかというフェーズに入ったと考える。
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