特集 「狙い」に合わせたシミュレーション教育の方法
学生の学びをつないでいくためのシミュレーション教育の位置づけ
小西 美和子
1,2
1兵庫県立大学看護学部
2前近大姫路大学看護学部
pp.354-360
発行日 2013年5月25日
Published Date 2013/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102382
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看護学を教授する教員は,学生があらゆる健康状態,あらゆる年齢層の人々に対して科学的根拠に基づく看護判断と看護実践能力を獲得できるよう,その育成に日々努めている。一方,学生は,学年進行とともに専門的知識・技術を学んでいるが,卒業までの間にその学びを統合できていない現状が報告されている1)。このような状況において,知識や技術の統合に主眼を置いた教育方法の改良,見直しを迫られるなか1, 2),シミュレーション教育が注目されている。
これまで医療分野におけるシミュレーション教育は,医学教育や臨床における救急や災害場面を想定したトレーニング,卒後教育の一貫としたものに関する取り組みが多く報告されている3, 4)。しかし看護基礎教育においては,フルスケールシミュレーションを含め,まだ取り組み始めたばかりである4, 5)。
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