特集 大規模災害対策における保健婦の役割
[被災地の保健婦の声]
長田発,めまぐるしく過ぎた日々を振り返って
安田 知津子
1
,
秋好 弥生
1
,
大原 昌子
1
,
岸 由美子
1
,
衣川 広美
1
,
木村 美登理
1
,
島原 光恵
1
,
竹上 紀子
1
,
平山 順子
1
,
古川 真里
1
,
別府 直子
1
,
本間 敏子
1
,
松岡 鈴江
1
1神戸市長田保健所
pp.708-713
発行日 1995年9月10日
Published Date 1995/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901208
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
平成7年1月,阪神・淡路大震災において神戸市長田保健所保健婦が展開した救護,保健活動をまとめたので報告する。
神戸市長田区の北部地域は丘陵地帯で開発の進んだ住宅地区である。保健所のある中部地域は,ケミカル産業などの中小工場が密集する軽工業地帯と住商混合地域で,長田港のある南部地域は,港の背後に広がる工業地域である。中南部地域は,高齢者が多いこと,下町で隣人同士のつながりや助け合いのある地域としての特徴をもつ。今回,この中で大きな被害を受けたのは中南部地域であった(表1-4)。
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.