特集 「複数受け持ち」実習をより効果的に
受け持ち患者を増やしていく実習―総合実習「チームチャレンジ」の実際
佐居 由美
1
,
松谷 美和子
1
,
大久保 暢子
1
,
伊東 美奈子
1
,
中村 綾子
1
,
堀 成美
1
,
大橋 久美子
1
,
蜂ヶ崎 令子
1
,
倉岡 有美子
1
,
岩崎 寿賀子
2
,
田中 万里子
2
1聖路加看護大学
2聖路加国際病院
pp.944-950
発行日 2012年11月25日
Published Date 2012/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102239
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総合実習「チームチャレンジ」実施の経緯
聖路加看護大学(以下,本学)では,実習科目群を3つのレベルに分け段階的に実習を行っている。
レベルIの実習は基礎実習にあたり,学生は1人の患者を受け持ち,日常生活援助を実施しながら看護過程を展開する実習がその主なものであり,2年次後期に履修する。レベルIIの実習は3年次後期に実施され,各領域(小児,母性,成人急性期・慢性期,老年,精神,地域)にて実習を行う。そして,レベルIIIの実習が,4年生前期に行われる「総合実習」である。総合実習は,これまでのレベルI,レベルIIの実習を含む既習の学習内容を統合して行う実習であり,各看護領域が担当する9つの実習科目からなる。学生はこの9つの実習から,自分の興味ある領域を2つ選択し,そのいずれかを履修することができる。総合実習「チームチャレンジ」(以下,チームチャレンジ)はこの9つの総合実習科目の1つであり,他には,「家族発達看護」「地域看護」「国際看護」「老年看護」「精神看護」「急性期看護」「ターミナルケア」「小児看護」がある。
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