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受け持ち患者を中心とした実習に対する学生の反応—自己評価と所感を中心に
丸橋 佐和子
1
,
岡田 麗江
1
,
小川 ヤス子
1
1大阪大学医療技術短期大学部
pp.36-43
発行日 1978年1月25日
Published Date 1978/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907171
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はじめに
現行看護教育課程において臨床実習は高い比重を占めており,その目的は学内で学んだ各教科目を総合的に活用し,種々の背景をもつ患者を援助するための看護の基礎を学ぶことにある.しかし,実際には看護の現状,指導者の問題等,学生が系統だった実習をすすめる上であまりにも問題が多く1-3),実習を通して学生が看護に興味を失う場合も多い4,5).また実習は看護教育に満足するか否かに影響を与える6).このことからも,学生の反応を常に確かめつつ実習指導をすすめることは,大切な意味をもつといえる.
大阪大学医療技術短期大学部(以下,本学と略記)における臨床実習は,最終学年である3年次に集中して受け持ち患者を中心に行っており,学生は1つの実習単位終了ごとに受け持ち患者記録を提出する.この記録の一部に自由記載形式の自己評価・所感の用紙があり,学生の種々の反応を知ることができる.
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