整形トピックス
大学附属病院ホームページにおける医学研究に関するオプトアウトの情報公開
多田 広志
1
,
土井田 稔
1
1岩手医科大学整形外科
pp.334-334
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_334
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オプトアウトとは,個人情報を第三者提供するにあたって,その本人が反対をしない限り同意したものとみなし,提供を認めることである.2017年の個人情報保護法の改正でオプトアウトが規定されたのに伴い,「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」が改定された.これにより,介入や侵襲がなく要配慮個人情報のない研究の同意取得方法としてオプトアウトが明文化された.2020年に開始された日本整形外科学会症例レジストリーにおいても,同意取得方法の一つにオプトアウトが認められており,多くの施設でオプトアウトを選択していると考えられる.「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針ガイダンス」1)(第12-4-2)にはオプトアウトの方法として,「研究機関のホームページのトップページから1回程度の操作で到達できる場所への掲載」,「医療機関等,研究対象者等が訪れることが想定される場所におけるポスター等の掲示,パンフレット等の備置き・配布」の二つが例示されている.
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