実践報告
解剖・生理学におけるPBLの導入―上級生によるチューター制を実施して
久田 雅紀子
1
,
種田 ゆかり
1
,
成田 有吾
1
,
清水 房枝
1
1三重大学医学部看護学科基礎看護学講座
pp.930-934
発行日 2011年11月25日
Published Date 2011/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101924
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PBL導入に至った背景
看護教育における解剖生理学は看護援助の基盤をなし,その理論的根拠を示す重要な科目である。2009年度のカリキュラム改正においても,教育内容の充実が必要な科目の1つとされ,各大学において教授内容や方法が検討され,さまざまな取り組みがなされている1, 2)。
本学においても人体構造の基礎知識を学ぶ科目である「人体構造学」の講義時間を30時間(2単位)から45時間(3単位)に延長し,より高度で専門的な知識の獲得を目指している。さらに「人体構造学」と生体の細胞や器官の機能を学ぶ科目である「人体機能学」30時間(2単位)を1つに統合し(以下,「解剖・生理学」とする),系統的な解剖生理学の知識の向上を図っている。
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