特集 チーム医療を培うIPE
千葉大学「亥鼻IPE」の現在―看護学部・医学部・薬学部の連携協働プロジェクトの進化
酒井 郁子
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1千葉大学大学院看護学研究科看護システム管理学専攻ケア施設看護システム管理学
pp.444-450
発行日 2011年6月25日
Published Date 2011/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101780
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はじめに
本学で専門職連携教育(Interprofessional Edu-cation;IPE)を立ち上げた2005年,日本でこの概念を前面に出して先行実施していた施設は少数に留まり,また現在本学で行っているように医療系学生全体の必修としてIPE科目を展開している大学はなかった。当時,学内外の方々に「本当に医学部が1~4年生まで必修科目に?」「本当に看護学部が医学部と一緒に?」という質問を多く受けた。それだけ国立大学の「学部」は,概して研究志向であり,独立性,自律性が非常に強い背景がある。本稿では,国立大学法人において唯一の看護学部を有する本学でどのように看護,医学,薬学3学部によるプロジェクトが進展したのかを振り返り,現在取り組んでいること,将来に向けた課題について報告する。
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