連載 「形態機能学」で看護教員が教えられること・2
息をする
佐藤 まゆみ
1
1東京都立荏原看護専門学校
pp.222-227
発行日 2011年3月25日
Published Date 2011/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101708
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東京都立看護専門学校7校で,授業研究として進められた「形態機能学」の計画と導入。本連載は,現在実際に教えられている5項目について,その具体的な内容と教える教員の葛藤を紹介するものである。
単元の捉え方と授業計画
この単元は,形態機能学III(日常生活行動の構造と機能1)1単位30時間の内8時間,形態機能学V(日常生活行動と生理的機能の測定)1単位30時間の内4時間が配分されている,これまでの解剖生理学では,呼吸器系として教授されてきた部分である。
単に人体の構造と機能の知識を学ぶだけなら,これまでのように医師による講義で十分である。しかし,私たちは,人体の構造と機能の知識を看護と結びつけたいと考えている。看護実践で大切なのは,機能的に人を見,その機能の不調が何故起こり,どのように現れるか理解することであり,それには病態生理的なとらえ方が有効である。なので,これをまだ看護を実践していない1年生が理解できるように授業を行っている。
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