連載 看護基礎教育の大学化を考える・2
「大学化推進論」の論拠となるデータの検証
松原 定雄
1
1東京都立北多摩看護専門学校
pp.216-220
発行日 2011年3月25日
Published Date 2011/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101707
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推進論の論拠検証の必要性
「看護基礎教育のあり方に関する懇談会」の第6回会合での,久常節子日本看護協会会長のプレゼンテーションの資料(以下,プレゼン資料)が手元にある。今回はその論点のいくつかについて検討してみる。
このプレゼン資料によると「現行の(専門学校を中心とする)看護教育制度は疲弊」しているとして,「看護3年課程への志願者数は減少」しており,「養成所では入学後約1割が退学」しており,「新人看護師の早期離職は養成所卒が多い」とさんざんである。
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