増大号 極める!呼吸機能検査 患者を診る力が成功のカギ
3章 スパイログラムと患者状態から読み解く失敗例とその対応(肺活量測定)
息漏れ(呼気側)
清水 康平
1
1東邦大学医療センター大森病院臨床生理機能検査部
キーワード:
コミュニケーション
,
ノーズクリップの外れ
,
口元
,
患者心理
Keyword:
コミュニケーション
,
ノーズクリップの外れ
,
口元
,
患者心理
pp.156-157
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110530020156
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原因分析
最大呼気をする際,息漏れは吸気と同様にノーズクリップが外れて鼻から息を吐いているか,口が開いて外に空気が出てしまうことが主な原因となる.本動画(▶動画)では呼気の際,患者の口が開いてしまい,息漏れが生じている(図).吸気での息漏れと同様に,ノーズクリップの外れ,口元の息漏れ,マウスピースのくわえ方が悪いことがある.このほか,顔面神経麻痺など口元の麻痺や筋力低下によってどうしても口から息が漏れることが多い.
また,“息を吐く=ハァと口を開けて吐く”という認識の患者も経験する.検者側の説明不足や患者側の理解不足など検者と患者間でのコミュニケーションがうまく取れていないことも多い.
*本論文中、[▶動画]マークにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2028年2月29日まで)。
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