連載 教育の地平線・12
―「近くに温かい動物がいると子どもたちもリラックスするので,コミュニケーションも増えるんです」―エアデール・テリアのバディとともに行う動物介在教育 吉田太郎さん
本誌編集室
pp.1-5
発行日 2010年1月25日
Published Date 2010/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101372
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犬の存在がコミュニケーションを活発に
──学校犬のバディは,具体的にどういう“仕事”をしているのですか。
吉田 まず,私は聖書科の教師という立場で,全学年全クラスに週に1回聖書の授業をしていますが,その時間はバディも同行し子どもたちと一緒に授業を受けます。それから6年生の有志による,バディウォーカーというボランティアで世話をするグループがありますが,その子たちと一緒に校内を散歩したり遊んだりします。あとは,バディのための部屋,バディルームが教員室のなかにあるので,授業がないときにはそこで過ごしています。バディは私と一緒に出勤し,退勤する時にも私が自宅へ連れて帰ります。
クラスにバディが行く場合,高学年ですとすぐに授業を始めますが,低学年の場合は,授業の始まる前に子どもたち全員の机を回って,子どもたちがバディに触ったりお話ししたりしてから授業スタートです。バディ自身は,授業中はほとんど教室の隅っこで寝ていますね。
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