特集 PBLは報われる
教員の教育力も磨くPBLテュートリアル―先駆者からのメッセージ
森 美智子
1
1日本赤十字秋田看護大学
pp.1092-1093
発行日 2009年12月25日
Published Date 2009/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101360
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チーム医療時代の教員の使命
現在は,急速な社会の変化に対応した専門職の問題解決能力を看護教育にも求められています。看護は,従来,変化の早さとその水準に合わせて,自己研鑽し他職種と協働してきました。しかし,互いの専門性が重なり合いながらチーム医療が進み,今後はますます看護の分野に,「ここを期待したい」「データ収集や状況開発を願いたい」という要望が届くことが起こり得ます。それに応える能力がなければ,看護と重なる部分は心理・社会福祉・理学・工学等に開発を移譲せざるを得ません。
看護は人類の歴史上欠かせない分野であり,専門性の高い分野です。変化の激しい時代でも,変わることのない本質を持っています。しかし,卒業生に開発能力・問題解決能力なくしてはやっていけないわけです。将来,専門職を発展させる能力を持った有為な人材を育てることが,高等教育機関の教員の使命です。
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