講評●小さな気づきを大切にして看護につなげていく実践のすばらしさに感動

■はじめに

　選ばれた8編の学生論文を読ませていただき，しばし学生の持つ看護の潜在力の高さに感動いたしました。一人の患者さんを受け持たせていただいて，一生懸命看護した学生時代の看護経験は，その後の看護師としての成長の礎となる宝物だと考えています。学生時代に自身の看護実践を丁寧に振り返り，ケースレポートとして記録にとどめることや，疑問をそのままにしないで研究としてまとめることは，とても大変なことですが貴重な財産になります。小さな気づきがひとつずつ意味ある経験として心に刻まれます。学生論文は学生の努力と指導教師の指導力の賜物と思います。