連載 なぜから始まる授業 基礎看護技術はなぜそうなのか?・6
「教える」人は教員だけにあらず
若村 智子
1
1京都大学大学院医学研究科
pp.533-536
発行日 2009年6月25日
Published Date 2009/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101224
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いつの間にかいる“助っ人”教員
連載も半ばにさしかかり,私たち教員の体制についても説明しておきたいと思う。京大では,専任教員2名以外に,看護師免許を持つ非常勤講師3名とTA(Teaching Assistant)として雇用されている大学院生が正規に授業を手伝ってくれている。
実はそれ以外にも,京大病院などに所属する看護師や4回生の応援もある。ただ,彼らは報酬もないし正式な業務ではないので,いわゆるボランティアという位置づけだ。彼女たちは,10月から始まる後期の水曜の午後に授業があるのを知っているので,自分の勤務時間との調整がついたり,他の授業がなく余力があったりすれば,この授業に参加してくれる。授業に参加する場合でも,私にあらかじめ連絡を入れる必要はないので,講義時間前に教室に行くと,動きやすい服装で学生に混じって座っていたり,講義の途中に静かに入って来たりする。
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