連載 先輩に学ぶ講義法・6
篠原充子先生に聞いた「記録指導」
池田 智子
1
1神奈川県立よこはま看護専門学校
pp.526-532
発行日 2009年6月25日
Published Date 2009/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101223
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私が考える記録指導
基礎教育では記録指導はとても重要であるが,日々の指導では苦慮しているのが現状である。臨床現場では電子カルテへの移行が進んでいるが,記録媒体が変化しても個々の看護師として責任をもって事実を記録に残していくことは必修である。また,看護技術の習得のためには,実践が必要であるのと同じくらい記録が命である。そのため大切なことは,事実を書く,自分が考え感じたことを自分のことばで書く,そして他者に伝わるように記録することは変わらず重要であると考えている。
記録指導をする際には,これらのことを踏まえことばを正しく使う,必要な漢字で書く,丁寧に書く,実習記録や課題レポートは書いたあと必ず時間を置いて読み返してみるなどを大切にしている。しかし,最近の学生の傾向としてパソコンの活用が上手である反面,自分の感じたこと考えたことを表現することが難しく抽象的な表現になったり,事実が伝えられなかったり,文章にすることが苦手という学生が多い。
今回,篠原先生に講義法~記録指導についてインタビューする機会をいただき,「書く力が身につく指導の実際」をぜひ知りたいと思いインタビューに臨んだ。
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