特集 「学び方」を学ぶ―広まる初年次教育への取り組み
「問いの立て方」を変えよう―一般教員にとって初年次教育は新たな負荷でしかないのか?
西村 秀雄
1
1金沢工業大学基礎教育部
pp.388-394
発行日 2009年5月25日
Published Date 2009/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101192
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初年次教育への期待と一抹の不安
記念すべき第1回初年次教育学会総会(2008年11月)に際して,筆者を含む金沢工業大学(以下,「金沢工大」ないしは「本学」)のグループは,本学の取り組みを紹介するラウンドテーブルを主催した。
工学系や医歯薬系,あるいは看護,福祉系など,「出口」像を比較的イメージしやすい分野では唯一の発表だったためか,大変熱心な討議が行われた。参加者の真剣な表情を見ていると,初年次教育への期待を実感する一方で,それを有意義なものとし,しっかりと定着させるために何が必要なのかを,改めて考え直す必要性を思い知らされた。
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