連載 看護教育における海外研修の位置づけ 国際看護の視点から・2
韓国ソウル大学校との相互交流研修および国際看護学教育
桜井 礼子
1
1大分県立看護科学大学
pp.164-167
発行日 2009年2月25日
Published Date 2009/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101140
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はじめに
現在,さまざまな感染症への対策など国際的な対応が迫られている課題も多く,健康問題は一国内に限らず,国際的視点に立って取り組むことが重要となっている。経済発展や保健医療の状況によって看護職に求められる役割はさまざまであるが,複雑化する健康問題を解決し,かつ健康を維持・増進するためには,看護職が果たす役割とその活動はますます重要となっており,お互いの情報を共有し,常に看護の質の改善と向上を図らなければならない。そのためには,国際的な情報交換,人的交流が日常的に行われるなかで,看護職にも国際的視点をもち,国際的な場で活躍することができる人材の育成が必要とされる。基礎看護教育から国際的感覚を身に着け,世界で共通する看護問題に関心を持つような場を学生に提供していくことが重要であると考える。
本学は,1998(平成10)年の開学当初から,学部教育の中に「国際看護学」を必須科目として取り入れるとともに,学生の海外研修をはじめさまざまな国際交流活動を行ってきた。以下,その取り組みについて紹介をさせていただく。
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