旅行記
京城(ソウル)瞥見旅行
西端 驥一
pp.471-475
発行日 1970年6月20日
Published Date 1970/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492207477
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昭和44年(1969年)11月1日の朝羽田発の日航機で2時間もかからずに京城についた。10月に信州松本の藤井安彦君の世話で妻や孫たちと上高地や黒部に楽しい旅行をして間もなくであるから,いやに旅行づいた格好になつたが,それは藤森暢路君の強引ともいうべき好意的勧誘によるものであつた。冬の韓国は零下何度かで嘸寒かろうと尻込みしたが,大丈夫ですよという藤森君の独断が当つてか,三寒四温のおかげでか滞在の3日は温かく4日目だけが寒かつただけであつた。
高度8000米にもなると名古屋市と日本海が一緒に見える。今更ながら帯のような日本を感じた。天の橋立が見えるというアナウンスに急いでカメラのシャッターを切つたが1本の糸のような橋立はモヤに隠れてわからなかつた。
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