特集 コミュニケーション能力と倫理
コミュニケーションに関する思索と涵養―長野県看護大学における1年次前期の実習
水嵜 知子
1
,
江藤 裕之
2
,
松本 じゅん子
3
,
野坂 俊弥
4
,
田中 真木
5
,
前田 樹海
5
,
北澤 美佐緒
5
1長野県看護大学生活援助学講座
2長野県看護大学外国語講座
3長野県看護大学心理学講座
4長野県看護大学体育学講座
5長野県看護大学生活援助学講座
pp.118-125
発行日 2008年2月25日
Published Date 2008/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100859
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看護コミュニケーション実習Ⅰの概要
水嵜知子 長野県看護大学生活援助学講座専任講師
長野県看護大学では2006(平成18)年度からの新カリキュラムに,コミュニケーションの名がつく科目が3つ新たに設けられた。今回はそのなかから,1年次前期に開講される「看護コミュニケーション実習I」について紹介する。
この科目には,担当する生活援助学講座の教員の理念が,色濃く反映している。つまり,「コミュニケーション能力を養うことは,まずコミュニケーションとは何かを考えるところから始まる」という認識のもとに科目が組み立てられている。また,この科目の重要な点は,学習目標が立派だったり,新しい手法を取り入れたりしていることではなく,学生が自らの心の動きやありようを見つめ,それを態度で表わすこと,そして,学生自身が4年間の学びの道筋を描くことを意図していることにある。
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