特集 新卒1年生の居る病院
新卒者をひきつける職場風土づくり―技術訓練の機会を病棟で
柏木 とき江
1
1筑波記念病院
pp.1051-1055,1056-1057
発行日 2007年12月25日
Published Date 2007/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100823
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ある研究会で,当院は平成11年から新卒看護師の1年以内退職者が1人もいないことを発表した。「それはすごい」「辞めない理由を知りたい」など,会場から大きな反響があった。
全国の新卒看護師の初年度退職率(離職率)は9.3%である。看護管理をする者として,退職率を0%にすることは当然であるという認識を筆者はもっている。なぜなら,何十人,何百人の看護師がいても,管理者はその看護師1人ひとりの人生に関わっているということを常日頃から考えているからである。とりわけ,入職早々に退職したと履歴書に書かなければならないことは経験させたくないと思う。
本稿では新卒看護師の教育に焦点を当てて述べる。新卒1年目の教育システムと,筆者が15年間,看護管理者のトップとして大切にしてきたことを報告する。当院の概要は表1に示した。
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.