連載 エキスパートナースの肖像
事例を通して看護師のキャリアを積むことの意味を考える・7
記憶が刻印されるということ
佐藤 紀子
1
1東京女子医科大学看護学部・大学院看護学研究科(看護職生涯発達学)
pp.614-617
発行日 2007年7月25日
Published Date 2007/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100712
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今回のナラティブは,東京都看護協会の認定看護管理者研修セカンドレベルに参加していた押野登志子さんのものです。私はいつも「最近看護をしていて印象に残った看護場面」を書いてもらっていますが,押野さんは学生時代に出会ったAさんのことを書いています。しかし,ナラティブ(物語)というのは,過去のことを書いている今の押野さんの物語なのです。私は看護管理者である看護師は,押野さんのように心に残る看護の場面を胸に抱きながら,マネジメントの仕事をしていることをこの事例から再確認しました。
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