特別記事
「ゆとり教育」1期生の1年間の教育を終えて
林正 健二
1
1山梨県立大学看護学部看護関連科学
pp.588-592
発行日 2007年7月25日
Published Date 2007/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100707
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はじめに
1995(平成7)年4月に開学した山梨県立看護短期大学は,1998年4月改組により山梨県立看護大学となった。さらに2005年4月統合により山梨県立大学看護学部と名称を変更した。
筆者は1995年以来,専任教員として看護基礎教育に携わっている。担当科目は,かつて専門基礎科目といわれた解剖生理学と病理学が主である。
昨年の2006年4月に迎え入れた新入生は,小学校のときから「ゆとり教育」によって学習内容を削減した現行の学習指導要領で学んできた。いわば「ゆとり教育」の1期生である。この学年の教育を1年間担当したところ,それまでの教授方法を変更せざるをえなくなった。
本稿では,どこにこれまでとは違った問題が生じ,どのようにすれば克服可能なのかを述べる。
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