特集 終末期患者の訪問看護
在宅終末期患者を取り巻く問題と訪問看護援助
木下 由美子
1
1日本大学医学部付属板橋病院訪問看護室
pp.752-757
発行日 1982年7月1日
Published Date 1982/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919599
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訪問看護室の機能
当院に訪問看護室が開設されて7年目になり,主な業務内容として,退院患者および外来患者の訪問看護,外来および訪問看護室での面接相談,電話相談,病室訪問を行っている.訪問看護は当院を利用している患者であれば,遠隔地でない限りだれでも利用できるが,訪問看護対象患者は慢性疾患が多く,対象者の多い順から言えば①呼吸器疾患,②脳血管疾患,③糖尿病,④癌,⑤難病の順になっている.訪問看護対象患者を年齢別,性別にみると,①40-64歳の女性,②65歳以上の男性,③40-64歳の男性となっていて,中高年層が多い.
訪問看護の依頼は,外来あるいは病棟の主治医,または主任看護婦からの連絡が多く,患者および家族の承諾を得てから,訪問看護を行っている.なお,原則として,訪問看護料(1000円)と交通費の実費をいただいているが,患者の経済状況により,減額,免除の制度もある.
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