特集 看護技術チェックプログラム
看護実践能力育成の充実に向けた電子媒体による技術チェックリストの検討―東京医科歯科大学の取り組み
小泉 仁子
1
,
日下 和代
1
,
千葉 由美
1
,
二宮 彩子
1
,
清水 清美
1
,
森田 久美子
1
,
岡光 基子
1
,
矢富 有見子
1
,
乙丸 晶世
1
,
美濃 由紀子
1
,
松岡 恵
1
,
宮本 真巳
1
,
香月 毅史
2
,
小谷野 康子
2
1東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科
2前東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科
pp.13-22
発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100574
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はじめに
今日,看護基礎教育における看護実践能力の育成の充実が求められている。その背景として,医療の著しい進歩に伴う医療機器の増加とその情報量の多さ,患者の高齢化や疾病構造の変化に伴う看護業務の複雑多様化などにより,安全で質の高い看護が求められていることがある。身体侵襲を伴う看護技術を行うことも多くなっており,2002年9月に厚生労働省医政局長通知1)で「看護師等による静脈注射は診療補助行為の範疇である」と法解釈の変更がなされたことで,静脈注射を安全に施行するための学習を行う必要も示された。また,患者や家族の知識・意識構造の変化により,「患者中心の医療」が明確に意識化されてきている。このような社会の高い医療ニーズに伴って,質の高い看護実践が提供できる人材を育成することは,時代の要請といえる。
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