連載 看護師資格試験における良質な問題の作成システムおよびプール制度導入に関する研究・2
多肢選択式問題作成マニュアルの開発
吉田 みつ子
1
,
谷津 裕子
1
,
川原 由佳里
1
,
佐々木 幾美
1
,
濱田 悦子
1
,
朝倉 京子
2
1日本赤十字看護大学
2新潟県立看護大学
pp.1124-1129
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100572
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はじめに
わが国の看護師国家試験は,試験問題の妥当性や信頼性の確保をめざして,平成16年より試験問題の公募およびプール制度導入が開始された。しかし,短期間に大量の問題を蓄積し,かつ看護師資格試験として妥当な内容を維持するのは容易なことではない。そのためには過去の国家試験問題の分析を通して,良質な試験問題を作成・評価するためのガイドラインを作成し,また公募や作成された試験問題を実際に運用するための組織や役割等の検討が必要である。
本稿は,「多肢選択式問題作成マニュアル」「試験問題の分析評価のための指針」「看護師国家試験プール制の概要」の3つのガイドラインを開発・検討し,看護師資格試験の問題作成システムおよびプール制度における課題を明らかにすることを目的とした研究の一部である。今回は,そのうち,問題作成の手引きとなる「多肢選択式問題作成マニュアル」(以下,マニュアルと表記)の開発について報告する。
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