連載 看護師資格試験における良質な問題の作成システムおよびプール制度導入に関する研究・3
「多肢選択式問題作成マニュアル」に基づく問題作成の妥当性の検討
朝倉 京子
1
,
佐々木 幾美
2
,
川原 由佳里
2
,
谷津 裕子
2
,
吉田 みつ子
2
,
濱田 悦子
2
1新潟県立看護大学
2日本赤十字看護大学
pp.77-83
発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100585
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はじめに
日本の看護師国家試験では,看護師の資格試験として適切かつ妥当な試験内容を出題し,難易度を安定させることが火急の課題である。このため,第93回看護師国家試験(平成15年度)からは受験生による試験問題の持ち帰りが禁止され,平成16年度からはウェブサイト上で試験問題の公募が始まるなど,試験問題のプール制*1が本格的に導入されている。
前回,本研究班が開発した「多肢選択式問題作成マニュアル」(以下,マニュアルとする)について報告した。本稿の目的は,このマニュアルに基づいて作成した試験問題の妥当性の検討を通して本マニュアルの有用性を検証し,それらの結果をふまえて看護師国家試験の問題作成に関していくつかの提言を行うことである。
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