特集 看護師に選ばれる病院の「新規採用」と「教育システム」
教育の立場として,学生の就職に思う―学生と病院への期待 第4次看護師“超”不足期に,送り出し側から思うこと
林 千冬
1
1神戸市看護大学
pp.542-544
発行日 2006年7月10日
Published Date 2006/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100316
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今年度の診療報酬改定での一般病棟「7対1入院基本料」の新設は,いきおい看護師需要を増加させ,“看護師引き抜き”だの“人材ブローカーの暗躍(?)”だのと,90年代初頭のような状況さえ報じられている。戦後直後の医療施設復興期,ニッパチ闘争による人員配置改善直後,90年代初頭の駆け込み増床期に続く,戦後第4次の看護師“超”不足期の到来である。“超”がつく理由はいうまでもなく,もともとわが国は慢性的に看護師不足だからである。
そんななかで,来春は近年にまして新卒看護師も“売り手市場”必至。より多くの新卒者を獲得するためには,この状況をどのように新卒者の,さらには看護職員全体の就労条件・環境の向上に結びつけるかにかかっている。今こそ看護管理者の腕の見せどころと大いに期待を寄せつつ,ここでは,教育の立場からつれづれなるままに述べさせていただく。
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