特集 「看護師2年課程通信制」発足から3年
―2005年度開設校の実態と今後の課題―東京都で初めての通信制として
加賀谷 紀子
1
1聖母学園聖母看護学校
pp.1113-1116
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100549
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はじめに
2003(平成15)年,保健師助産師看護師学校養成所指定規則の一部を改正する省令が公布され,看護サービスの質向上,准看護師養成停止と看護制度一本化」のねらいのもとに(通信制)看護学校が開設されたことは,看護教育にあたる者として納得できるものである。
2年課程通信制の看護師学校の特徴と魅力は何といっても,「働きながら学び,国家試験受験資格が得られる」ことで准看護師から看護師への資格を希望する人たちにとって,待ちに待った通信制看護師学校の開設といえよう。
さて筆者は,東京都で初めての2年課程通信制として設立された聖母看護学校(以下,当校)開校2年目の今年4月に赴任した。最初は戸惑いの連続であったが,通信制看護師学校の果たす役割は何かを忘れずに,「働きながら学べる」学習環境はいかにあるべきかを模索しつつ運営している昨今である。
特に近日,学生から学校運営,学習に関することの問い合わせや意見が多くあることから,学生は当校に対しどのような期待,意見を持っているのか,他のいくつかの設問も合わせてアンケート調査をした。
今回,アンケート調査によって通信制看護師学校はどうあるべきかを考えるよい機会となったので,当校のカリキュラムとその特徴と調査結果の一部を紹介する。
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