特集 1年目ナースの危機
新人ナースを専門職として育むために―「送り出す側」として現場に望むこと
林 千冬
1
1群馬大学医学部保健学科
pp.22-27
発行日 1999年1月10日
Published Date 1999/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900892
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はじめに
「首都圏の病院で1年未満の早期退職者が増えている」──今回の特集を組むきっかけのひとつとして聞かされた話である.
たまたま「首都圏の病院」のいくつかが,本校卒業生の就職圏内にあったこともあり,原稿依頼を引き受けたが,いかんせん筆者は,「送り出す側」である教職に就いてまだ3年余の駆け出しにすぎない.ただ,それだけに送り出した卒業生は新人とよばれる世代ばかりであり,なおかつ,看護管理の講義を担当した関係からか,卒業生やその周囲の新人たちから,「働くこと」をめぐるさまざまな相談を受ける(というより話を聞かせてもらう)機会が多い.
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