焦点 いま,男性看護師を考える
男子看護学生との関わりから,男性看護師が教員でいることの意味を探る
杉浦 太一
1
1岐阜大学医学部看護学科
pp.1043-1047
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100520
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はじめに
もともと専門学校に多い傾向が見られた男子看護学生1)は,短期大学や4年制大学では少数であった。最近では,定員の10%以上を占めるクラスも見られるようになってきている。男性看護師も徐々に増えてきてはいるがまだまだ少数で,女性看護師に比較すれば圧倒的に少ない。男性看護師を取り巻く状況も時代と共に変化してきたが,近年になっても,その根幹にある性の違いに関連する問題は,根本的解決のないまま残されているといえる2~4)。これは,すぐに解決が図れるような問題でも,時間をかければ解決するというものでもないであろう。
このような状況をふまえて,筆者のように男性看護師としての資格を有する教員は,将来看護師として働こうとしている男子看護学生とどのように関わっていけばよいのか。今までに関わってきた男子看護学生の状況を振り返りつつ,男性看護師が看護師養成施設の教員としている意味について,自身の経験をもとに述べてみたい。
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