特集 在宅看護論の授業展開
第I章 在宅療養者の理解と看護
難病に罹患している在宅療養者とその家族の看護/【事例】難病に罹患している人の在宅療養に向けた退院指導と看護の実際
大塚 廣子
1
,
清水 尚子
2
1前東京都立南多摩看護専門学校
2東京都立神経病院看護科
pp.944-957
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100510
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
難病対策について
これまで難病対策1)は,昭和47年にまとめられた「難病対策要綱」に基づいて5つの柱で事業が推進されてきた。5つの柱とは,①調査研究の推進,②医療施設等の整備,③医療費の自己負担の軽減,④地域における保健医療福祉の充実・連携,⑤QOLの向上を目指した福祉施策の推進,である(図1)。
この30年間,医療の進歩や病気の原因の解明が進み,一定の治療法が確立するなど難病を取り巻く環境の変化があった。それを受けて平成15年度見直しがなされ,きめ細かな福祉施策の充実と利用を目指して同年10月1日改定され,実施されている。
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.