特集 妊婦・褥婦が一般外来に来たら─エマージェンシー&コモンプロブレム
【よくある外来プロブレムとその対応】
家族の感染症罹患とその予防
松田 真和
1
,
岡崎 友里
1
,
鳴本 敬一郎
1
,
杉村 基
1
1浜松医科大学産婦人科家庭医療学講座
キーワード:
妊婦の感染症
,
家族志向
,
感染予防
,
他科との連携
Keyword:
妊婦の感染症
,
家族志向
,
感染予防
,
他科との連携
pp.53-58
発行日 2016年1月15日
Published Date 2016/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200443
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Case
患者:妊娠34週の妊婦.
帯状疱疹に罹患した祖父と同居しているため,胎児への問題はないかと心配して来院.帯状疱疹の妊婦への感染は稀であることを説明し,水痘罹患歴やワクチン接種歴が曖昧であったため,患者の希望もあり水痘IgG抗体検査を施行した.IgG抗体が陽性であることを確認したが,今後も祖父の皮疹が痂皮化するまでは触れないよう指導し,胎児の状態を注意深くフォローアップしていくこととした.以後経過は順調で,39週0日に正常経腟分娩で3,200gの男児を出産された.児は出生後問題なく成長している.
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