特集 在宅看護論の授業展開
第I章 在宅療養者の理解と看護
脳血管障害後遺症のある在宅療養者とその家族の看護/【事例】脳血管障害後遺症のある在宅療養者への看護の実際
大塚 廣子
1
,
佐伯 幹子
2
1前東京都立南多摩看護専門学校
2多摩丘陵病院訪問看護室
pp.934-943
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100509
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長嶋茂雄氏が脳血管障害で倒れ,緊急入院した日から間もなくして,床上での上肢下肢の運動,立位運動などのリハビリテーションが開始された映像が放映されたのはまだ記憶に新しい。最近の脳血管障害の治療は障害や合併症が生じないうちに,将来の在宅での実生活に応用可能な生活関連動作(activities parallel to daily living ; APDL)の獲得を目指してリハビリテーションチームの集中的なリハサービスが行われている1)。在宅療養でのリハビリテーションは,維持期のリハビリテーションとして,①日常の健康管理,②機能維持および向上,③社会参加の促進などを目的として行われる。
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