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連載 JNE DIGEST・2
基礎看護学教育における模擬患者の有効性
The Effectiveness of Standardized Patients as a Teaching Method for Nursing Fundamentals
北林 司
1
Moon Sook Yoo
2
,
ll Young Yoo
2
1群馬パース学園短期大学看護学科
2PhD, RN
pp.388-390
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100404
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海外では,ボランティアによる模擬患者が基礎看護学教育のプログラムに活用されています。日本でも臨地実習の対象となる人への倫理的配慮や教育効果などの理由から,学内の授業に模擬患者を活用することが検討されています。本研究は,韓国の研究者による報告で,模擬患者の活用が有効であることが論じられています。
学生は,臨地実習の前に実習室で学習する。しかし,多くの学生は臨地実習が開始されてからリアリティショックを経験する(Kleehammer, Hart & Keck, 1990)。さらに,学生は知識を実際の患者ケアにどのように用いればよいかわからないため,看護と患者指導のための技術に自信をもてずにいる。Kramerは,看護学教育の問題のひとつに,実際の臨床の状況の複雑さに比べて,学内の教育環境が非常に単純に構成されていることを指摘した(Kramer, 1978)。
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