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特集 コミュニケーション上手な医師になる
トピックス
模擬患者(SP)によるコミュニケーション教育の有用性
The Use of Simulated Patients (SP) to Teach Communication Skills
大滝 純司
1
1筑波大学臨床医学系
pp.812-817
発行日 1995年9月15日
Published Date 1995/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901619
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医学教育の分野で最近注目を集めている教育方法の一つにSPがある1).この場合のSPとは, simulated patients (模擬患者)あるいはstandardized patients (標準模擬患者)の略称である2).
模擬患者とは,本物の患者と同様の演技ができるように訓練された人のことで,医療関係者の演習に利用されるシミュレーション教材の一種である.演習では患者の生活背景や病歴,医療者と会う場所(例:内科の新患外来)などをあらかじめ設定しておき,模擬患者と医療者が即興劇的なやりとりを演ずる.欧米(J1)では身体的な診察を含めた演習にも利用されている3)が,日本では会話などのコミュニケーション(面接:interview)に的を絞った演習が多い.即興劇的なやりとりを通して,様々な問題への気づきが生まれ,効果的な体験学習ができる.
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